〜顧客満足は味わい深く〜

キムラ屋酒店( 三条市 )

確かな味と品質そして信頼を売る酒屋さん

 「株式会社キムラ屋酒店」は県央地域の幹線道路沿いに位置する「一味違う酒屋さん」だ。もともとは、昭和46年に食料品や日用品を売る「キムラ屋ストアー」として開業し順調に売上を伸ばしてきた。しかし、昭和50年代後半に近隣に大型スーパーの出店やコンビニエンスストアの出店が相次ぎ、「食料品や日用品では勝負にならない」として酒の販売へ方向転換した。

  「ありきたりな酒屋ではいつか終わりが来る」そう考えた店主は、県内津々浦々、佐渡まで駆け巡り、おいしい地酒を求め蔵元を訪れ続けた。その結果、いまでは限定的にしか取引ができない銘柄をはじめ、自らがこれはと認めた地酒の品揃えを実現することができた。また、昭和63年には同店オリジナル吟醸酒「越乃六角」を蔵元に依頼し、地域の人たちにみやげ物として知れ渡るほどの人気を博す商品を開発し、一躍「一味違う酒屋さん」に変貌を遂げたのである。

 

すべてが経営革新

 地酒の販売と合わせて力を入れてきたワイン販売で、店長自らソムリエ、ワインアドバイザー資格を取得し、接客面・知識提供面に生かしている。店舗も「おいしそうな」外装で、試飲もゆったりできる売り場になっている。さらに品質管理を徹底するためにワインと清酒専用の保管室を設置している。当初は、口コミ中心であったが独自の地酒紹介パンフを作成し、リピーター顧客の増加につなげている。近年ではWEBサイトでの販売も手がけている。その成果のほどは、売上の60%が県外への宅配便販売になっていることからも、うかがい知ることができる。

 

すべては顧客満足のため

 好みの酒を選ぶにはラベルや銘柄は基準にならない。お客様の五感で味わっていただき、我々も持ち得るすべての知識を提供させていただき、納得したうえで購入してもらいたい。安い酒をいっぱい飲んで体を壊すより、おいしい酒を少しずつでも味わって感じてもらって満足してもらうことが大切だ。そのための努力を当店は惜しまない。

 

地域の一員として

 キムラ屋酒店 のご主人の地域への思い入れは、これまた半端ではない。新潟の良さを売るには、新潟への思い入れがなければ長続きはしない。地域のことがわからなければ、何を売っていいのかもわからないはずだ。やみくもに自分だけの利益に固執せずに、地域社会への提供価値・役割、すなわち「自社の存在価値」を考えることがこれからの中小企業には求められているのではなかろうか。

 

株式会社キムラ屋酒店の概要

所在地  三条市西裏館3丁目1番3号

TEL  0256−33−4387

FAX  0256−33−4534

中小企業診断士  近藤 信